ドラゴンライン(DRAGON LINE)
アキュームレート式コンベアライン
ドラゴンラインは、塗装ロボット両脇にコンベヤチェーンをアキュームレートできる構造を持ったコンベヤーシステムです。チェーンの動きが想像上の動物である龍の動きを思わせるところから命名しています。
特徴
空調エネルギーの削減
塗装ブース以外ではワークの連続搬送をしながら、ブース内で一時的にラインを停止させるために、タクボはアキュームレート方式を採用しました。これにより全体のラインを一定速度で稼働したまま、塗装時だけワークを停止させることで、ブース幅に比例して塗装ブースの排気量を大幅に増やすことなく生産量をアップさせることができます。
コンパクトなシステムで量産に対応
塗装時にラインを停止させるため、ガンはワークを追従せずに塗装することができます。これによりスーパースピンドルの品質を維持したまま、塗装ブースをコンパクトにすることができます。
既存の設備を生かしたまま量産体制に切り替える必要がある場合など、ブースのサイズを大きく変えずにガンの数を増やし、生産量をアップさせることができます。
ドラゴンラインの仕組み
① アキューム機構Aが滞留を始め、ブース前は停止し塗装開始。同時にアキューム機構Bは滞留を放出。
② 塗装終了時、アキューム機構Bは滞留を始め、同時にアキューム機構Aは滞留を放出。ブース前のコンベアは高速で移動する。
スーパースピンドル300Cラインとの比較
性能比較
生産量と空調のエネルギーの比率
空調エネルギーを約23%削減
表-1:従来型システム(300Cライン)と,ドラゴンラインで3コートラインを4丁ガン,8丁ガン,12丁ガンシステムで構成した場合の比較 表-2:表-1から4丁ガンシステムを基準とした生産量と空調エネルギーの比率
削減グラフ
グラフ左:スーパースピンドル300C 4G仕様を1とした場合の空調エネルギーコスト比較
グラフ右:スーパースピンドル300C 12G仕様と、ドラゴンラインを組み込んだラインダンサー12G仕様とのブース幅比較
2011-03-07